はじめに、家族が自然に集まってくるスペース、つまりリビングをどう考えるかが大切です。
例えば… ・おとうさんが仕事から帰って、ゆっくりくつろげる事。 ・子供が小さいうちは、お母さんが食事の準備をするキッチンから見える場所で遊んだり、 宿題をしたりするでしょう。 ・大きくなってからは、食事の後にテレビを見たり、雑誌を読んだり、パソコンに向かう こともあるでしょう。 時間を共有できる大きい空間がより良いコミュニケーションを作り出します!! |


□ コミュニケーションが生まれる、大きな空間とは 敷地の大きさや周辺環境の条件によって、大きな空間が取れないこともあります。 大きな空間とは、単に面積で考えるのではなく、程よい距離感をつくることが重要です。 【ほどよい距離感をつくる具体的な方法】 ・吹き抜けを設けて、開放感を高める工夫 ・勾配屋根を利用して天井を高くする工夫 ・ダイニングやリビングの床の仕上げを変えたり、一段下げたりして変化をもたらす工夫 ・インナーテラスやアウトテラスを設けることによる、内と外の一体感 ・1階の天井を高くして、2階は低くする工夫 ・ガラス、鏡、窓、開放部の位置の工夫 |


□ 成長していくコミュニケーションを考える 間取りを考える際、あまり、ある時期(特に子育て時)ばかりに焦点をあてると、子供が成長した時に使い勝手が悪く、 逆にコミュニケーションが取りづらい間取りになることがあります。 例えば、「リビングイン階段」や「オープンキッチン」などです。これらを間取りに活かすには その長所・短所を知った上で取り入れていくことが大切です。 子供が小さい時にコミュニケーションを促進するためのものでなく、成長した後もさまざまな面で魅力を感じることのできる 間取りを考えることが重要!! |
□ ワンポイントアドバイス 子供が小さい時は雑多なものが多くなり、収納スペースが欲しいものです。例えば玄関近くにはベビーカーや宅配のスペース、 子供が遊ぶプレールームなどには遊具や本の収納が必要です。 子供が小さいうちは遊具と子供、そして母親がコミュニケーションの軸になります。 子供が大きくなってからの親子の会話は、面と向かって成立しにくいものです。そんなとき、 今まであった収納スペースを利用して親子共有の本棚や工作室、趣味スペースやギャラリーなどに変える事で、 子供は大事にされているという意識を感じることでしょう。 さらには庭に、バーベキューコーナーを作ったり、ガーデニングコーナーなどつくる事によって、親子が何らかの動作や行動を 促すこともコミュニケーションのひとつです。こういった仕掛けが将来できるように間取り計画をすると、 幅が広がりわくわくするものです。 |
■商業建築施工例